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8月18日公開の映画「恋するマドリ」。
そのオープニングとエンディングのアニメーションを河村ふうこが担当しました。最新のデジタル技術とアナログ感あふれるイラストレーションの融合により、いままで見たことないとってもおしゃれな映像に仕上がりました!


現在、渋谷公園通りのフラッグならびに渋谷パルコで「恋マド」大展開中です。
*渋谷シネクイント、新宿バルト9他、全国順次ロードショー!!
http://www.koisurumadori.com/


interview & text:藤間保弘(asterisk)

藤間:映画「恋するマドリ」のアニメーションに起用されたときの気持ちを聞かせていただけますか?

河村:とても驚きました。。。以前、『マーサの幸せレシピ』という映画のチラシを描かせていただいて、とてもハッピーでしたので、もう映画のお仕事は来ないんじゃないかって・・・そんな風に思っていたのです。たまたま、菊地凛子さんが『バベル』でアカデミー最優秀助演女優賞候補にノミネートされたというニュースが世をにぎわせていた時でした。主演の新垣結衣さんも、松田龍平さんも勿論ですがこんな素敵な方々の映画のオープニングとエンディングに私のイラストを使っていただるなんて・・・企画書や台本を読ませていただいて、やっと、実感が湧いてきたのもつかの間、嬉しいのと同じくらい、怖さも感じていました。

藤間:私もです。新垣さん、松田さん、菊地さん・・・今一番といっていいくらいご活躍されている方々ですもんね。同じスクリーンというステージにイラストが使用されるわけですから、ある意味「共演」みたいなものです。やはり、通常のお仕事とは違うプレッシャーみたいなものはありましたか?

河村:はい。たくさん(笑)。
今回は、映画の本編アニメーションにしていただける…ということでしたので飛び上がるくらい嬉しかったけれど、それの何万倍以上の、責任を感じていました。

河村:大九監督とは、ぐうぜんに同じ年で!初めてお会いした時から、垣根なく、お話してくださって。なんて、素敵な女性なんだろうと・・・オフィス・シロウズのプロデューサーの押田さん・松田さんも暖かく、明るく、優しく迎えてくださいました。わー、映画作りの現場って、こんなにat homeでキラキラ目を輝かせて作っているんだーーって・・・打合せというより、すごく楽しい時間だったのです。大九監督は、細かいことをおっしゃらないのです。ただ、「ハッピーに、思うままに描いてください」私の気持ちを、とても楽に、羽ばたかせてくれました。抱えていた不安感が、この時スーッと消えていったのを、覚えています。こうやって、素敵な方々と一緒にお仕事ができる……その嬉しさで、いっぱいでした。あとは、私がベストを尽くすだけだと。

藤間:具体的な制作に関してのお話をききたいとおもいます。普段描いたことがないようなイラストも描かれましたがどうでしたか?もうこりごり?(笑)

河村:いえいえ(笑)ユイちゃんが、品川の高層ビルの合間をぬって海に向けて、飛んでいくシーン。私が描いている平面が、3次元になっていくーーーその感じが、うまくイメージできなくて・・・最初は、とまどいました。
でも、藤間さんが、たくさんの参考資料を用意してくださって・・・本当に、ありがとうございました。相談相手って、大切ですね(笑)考えていたより、ずっと楽しく描けたのです。

藤間:絵コンテを見ても、最初はどんなイラストが的確なのか判断するのが難しかったかとおもいます。しかしアニメーション作業をされた「ビルドアップ」の原田さんのおかげで作業も大変スムーズになったとおもいます。

河村:はい。 原田さんにも、とても助けていただきました。空を飛ぶユイちゃんも、書籍のお仕事では、描くことのない角度から描く必要があって。。。原田さんの絵コンテがなかったら、青くなっていたと思います(笑)ビルドアップの皆さまの絵が、とても上手くて・・・動画を扱っていらっしゃる方々は、すごいですねー!感動しきりでした!

藤間:作業も終盤にさしかかったときに、エキストラでのお誘いがありましたが、参加されていかがでしたか?

河村:うふふふ。新垣さんや菊地さんに会えることが、単純に嬉しかったです。新垣さんや菊地さんの後ろで、藤間さんとお食事をしているーーーそんなシーンだったのですよね。二人で、ガチガチに緊張してしまいましたね(笑)試写を拝見したら、運良く、藤間さんだけ映っていました。こんなにホッとしたこと、あんまりありませんねぇ(笑) ヨカッタ。ちょうど、エンディングのシーンに取りかかる前でしたので、現場の空気に触れられたことは、すごくラッキーでした。作品の雰囲気をつかめた気がしました。

藤間:河村さんもしっかり写っていましたよ(笑)季節は冬でしたが、私は緊張のあまりすっごい汗をかいたのを思い出します。大人数で何かひとつのものを作るという環境がすごく新鮮でしたね。

藤間:さて、いよいよ試写の時。緊張しましたねー。

河村:すごく、ドキドキしました。席についてからは、合格発表を待つような感じです(笑)オープニングで、自分の描いた茶色のラインが見えた時は涙が出てしまいました。ユイちゃんが、ビルの合間を縫って飛ぶシーンは(どんな風になるのだろう?)と一番楽しみにしていたのですがきっちりと飛んでいて・・・想像していた以上でした・・・自分が、ユイちゃんと同じ目線になって、いろいろな気持ちを背負って、一緒に飛んでいるような気分を味わいましたね・・・。

藤間:1点1点、手描きで描いたイラストがとてもあたたかみのあるやさしい印象をあたえていたと思います。Francfrancの家具や雑貨もとてもステキでしたね。登場人物の方々もユニークな方ばかり(笑)

河村:はい。ステキでしたね〜「はじめての一人暮らし」という世界が家具や雑貨を通して、ビンビンと伝わってきました(笑)出演者のみなさん、キラキラとしていて・・・すごく面白かったです。

藤間:女性の微妙な恋心、そして女同士の友情をテーマとした「恋するマドリ」。。。河村さんも女性としての感想をきかせていただけますか?

河村:映画を見終わって、最初に感じたのが「あぁ、私もこんな時があったな…」って(笑)この映画で描かれている恋愛や友情、自分の進路、自立するということーーー女性にとって、悩んだり、迷ったり・・・どれも大切なテーマですよね。重いテーマでもあるのだけれど主人公のユイちゃんを通して爽やかに、甘酸っぱく、ふんわりと今までの自分を振り返ることができました。

藤間:すてきな映画でした。またスクリーンで見たいですね。さしでがましい言い方かもしれないですが・・・映画のテーマである「ニッコリ」は河村さんの描くイラストに通ずるものがあると思います。見てるとなんだか自然と笑顔にさせてくれます。きっと見た人も、笑顔になるでしょう。

河村:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけると、とても嬉しいです・・・この映画に参加させていただいたこと、私にとって、大きな励みとなりました。自分の絵を、客観的に見ることができました。この気持ちを大切に、これからも見る人が「ニッコリ」してくれるような作品を描いていきたいです。

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