大阪生まれ。studio-pool.com主宰。近年はキャラクター制作も力を入れ、読売TV『テレビヤン』『ダウンタウンDX』『大阪市交通局100周年キャラクター』etcを手がける。2001年J/e/t設立に参加。

夜、事務所に帰って来ると入り口すぐ横にある棚の上の時計が床に落ちていた。その横に飾ってあった土産のウクレレも、まわりの小物も落ちたり倒れたりしている。はて地震でもあったかな?と思いつつ奥へ進むと組み立てる前の大きなダンボールの束や小物類が床に落ちている。いよいよ地震かと思ったが、倒れそうなモノが倒れておらず、そのランダムさから「泥棒!」と思い直そうとしたが戸も窓も鍵がかかっている。考えても解りそうもないので、気にせずこの原稿を書こうと思いパソコンに向かい暫く経ったその時…かすかにガサゴソ音がするので、息を殺して恐る恐る振り返るとイタチと目が合った。イタチが密室に侵入していた。夜を徹して絵描作業に捕獲作業が加わった。3cmのすき間を出入り出来る彼らを乱雑にモノが置いてある事務所内で捕獲するのは至難の業である。待ち伏せ作戦も追い込み作戦も失敗の連続。特に気をつけなければならないのは彼らはピンチの際に強烈に臭いのを一発お見舞いするという類である。正にイタチごっことはかくなる事かと思い、ネットを便りに捕獲法を検索してみた。『イタチは法律により捕獲が禁止されています。注意しましょう。迷惑だからといって、かってに捕まえたり傷つけたりしてはいけません。(イタチを捕獲するには大阪府知事の許可が必要です。)』…途方に暮れた。夜が明けた今なお彼は時折ガサゴソと顔を覗かせながら事務所内のどこかに居る。絵を描かせる側と描く側のイタチごっこも府知事の許可が必用というワケにはいかぬものかと、ふと思った。
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