『FAMILY TOUR 1968-1969』を見て思い出したのが、ヴィム・ベンダース監督の
『パリ、テキサス』というロードムービーでした。家族を失った主人公が後を追う兄弟を
ふり払い、言葉もなくひたすら歩いて旅する姿は三姉妹とご両親が幸せいっぱいに旅する
宮嶋ファミリーとは対照的なのですが、イラストに収められている、もう二度と戻ることの
できない幼少の頃の大切な思い出に対するはかなさが『パリ、テキサス』を思い出させた
のかも知れません。

当時の空気感を表現し得たのは、アメリカから持ち帰った記憶と思い出の品々により
培われた感覚、そしてイラストレーターとして1999年作品『winter olynpic game』、
2000年作品『petit gourmet』等を完成させていく過程で養われた表現力によるもの
でしょう。

2年前、事務所に飾ってあったスコットランドのギターポップバンド、Teenage Fanclubの
『Song From Northern Britain』のジャケット写真(北イングランドの原風景)を見て
「こんな写真をイラストで描けたらいいなあ・・・」と言っていた彼女、そして見事に果たした
今回の『FAMILY TOUR 1968-1969』。感慨深く、自分のことのように嬉しく思います。
CONGLATULATION !


2000/5/1 message from vision track

グラフィックデザイナーを経て、1998年にイラストレーターとして活動をはじめる。
見る人をひそかにとりこにするイラストを目指し活動中。

1997年、キャスターイラスト&コピーコンテスト準グランプリ受賞。

2001年4月にダブルクロック・デザイン・ギャラリーにて、初の展覧会「町田綾子・
宮嶋浩子イラストレーション展」をおこない、アニメーションにも挑戦。

*展覧会風景はこちらでみることができます。
http://www15.u-page.so-net.ne.jp/momo/miya/ex_top.html