私はアメリカで生まれたのだそうだ。
一年後に一家は日本に帰国したので、私にはその記憶はなく、
それ以来訪れたこともない。だが、幼い頃から家族に教えられ
“アメリカ生まれ”と自負していた私は、持ち帰った英語の絵本、
アメリカ製のおもちゃ、中でも古いアルバムの中のアメリカでの
写真が大好きだった。

小さな姉妹が異国の地でたたずんでいるスナップ写真が、私の中
では今でもかっこいい。
その空気を自分の絵で描けるか、、?
それが「Family tour 1968-1969」を描いたきっかけである。

この写真達が、私の描く絵の原風景なのだと、改めて思う。


2001/05/01 宮嶋浩子